蚊取り線香の成分を見たが、安全なのかどうかわからない…

  • 投稿 : 2013-06-29
  • 更新 : 2014-11-18

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今まで、蚊取り線香は、除虫菊から作られたものだと思い込んでいたんですが、どうも違ったようです。

生まれて初めて、蚊取り線香の成分を確認してみると、どの蚊取り線香にも「dl・d-T80アレルリン」と書かれています。これは、ピレスロイド系殺虫成分のようです。

人工的に合成?して、蚊取り線香にしみこませてあるようです。

ある蚊取り線香には、「使用上の注意事項」として
・アレルギー体質の人は使用に注意すること
・締め切った部屋で長時間使用せず、換気の良い場所で風上に置いて使用すること
というものが書かれています。

マットや、リキッドは?

・d-d-T80-プラレトリン(ピレスロイド系) <-マット
・メトフルトリン(ピレスロイド系) <-リキッド

ピレスロイド系のものがはいっていると思って間違いないみたい。

まあ、蚊取り線香、マット、リキッドは、蚊がころころ落ちるんだから、殺虫成分が含まれてるのは当然なんだろうけどね。思い込みってこわいね。

30日用(微香性・無香料) - トランスフルトリン 225mg/本
60日用(微香性・無香料) - d・d-T80-プラレトリン 600mg/本
90日用(無香料) - トランスフルトリン 675mg/本
120日用(無香料) - d・d-T80-プラレトリン 1200mg/本
180日用(無香料) - d・d-T80-プラレトリン 1800mg/本
ワイド60日用(無香料) - トランスフルトリン 900mg/本
アースノーマット(Wikipedia)

ピレスロイド系

アレルリンは、合成ピレスロイドのことのようです。
アレスリン類はヒトおよび鳥類に対して低い毒性を示し、RAIDや蚊取線香といった多くの室内用殺虫剤に使用されている。しかしながら、魚類および蜂に対しては高い毒性を示す。アレスリンに曝された昆虫は死亡する前に麻痺状態となる(神経系作用)。
アレスリン(Wikipedia)

ピレスロイドの作用機作については未知の部分もありますが、中枢および末梢神経系に作用し、ナトリウムイオンチャネルを撹乱させて正常な神経伝達を阻害すると考えられています。ピレスロイドが昆虫の体内に入るとすぐ神経系に作用して、反復興奮による異常興奮および興奮伝導の抑制を起こし、痙攣、麻痺に陥らせます。一方、人など温血動物の体内に入った場合、ピレスロイドは酵素の力で速やかに代謝されます。しかも私たちの身体は昆虫と違って神経系が複雑なため、中枢神経に作用する前にほぼ解毒されてしまい、毒性を示さないというわけです(図1)。
化学ミュージアム | 身近な化学探訪

安全性は高いことになっている。

ピレトリンは混合物で、ピレトリン I とピレトリン II が含まれ、いずれも殺虫作用を持つ。昆虫の神経受容体に強力に作用するが、哺乳類の受容体に対する作用は比較的弱く、昆虫への作用量ではまったく作用を表さない為、除虫菊としての使用を含め人畜防虫剤として古くから利用されてきた。光や空気酸化により速やかに失活するので作用時間が短い特徴がある。
皮膚に直接塗布してアレルギーを誘発する例がある。大量のピレトリンにさらされると、 紅斑、皮膚炎、丘疹、掻痒などの皮膚症状、気管支喘息、傾眠、血管運動神経性鼻炎、アナフィラキシー様反応、口唇のしびれ感、吐き気、下痢、耳鳴り、頭痛、情動不安、協調運動障害、間代性痙攣、知覚麻痺、衰弱など神経症状が現れることがある。重篤な場合は中枢性の呼吸停止により死に至る場合がある。
ピレスロイド(Wikipedia)

これを読む限りは、濃度に気を付けたほうがよさそう。
この辺りは、上記の使用上の注意事項と一致するような気はする。

除虫菊と防中菊

除虫菊はピレトリンという殺虫成分を含んでおり、蚊取り線香の原料として使われていました。今でも除虫菊で作られた昔ながらの蚊取り線香、防虫スプレーなども販売されています。下の写真の防虫菊は園芸品種でピレトリンはあまり含まれていないので、虫除け効果はほとんどありません。5月から6月頃にマーガレットのような美しい花を咲かせます。
ジョチュウギク

私が調べる限りでは、防中菊もジョチュウギク(除虫菊)の一種のようです。防中菊は、園芸品種でピレトリン(殺虫成分)はほとんど含まれていないという特徴があるようです。

昔ながらの蚊取り線香はないの?


成分は「天然ピレトリン(ジョチュウギク末)」です。天然なだけで、ピレスロイド系殺虫成分が含まれているのには変わりません。
しかし、僕が調べた感じでは、これが、昔の蚊取り線香なんですようね。

ほかの製品でも、「天然ピレトリン」でした。まあ、書いてないものもあるけど、それが含まれてなければ効果はないと思う。それでも効果があるのなら、たぶん含まれている気がする・・・・。

心配しすぎかな?

結局、ピレスロイド系殺虫成分が含まれていない限り、効果がないということみたいなので・・・。
まあ、今のところ、1日10分ぐらいしか使用していないので。5cmにちぎって火をつけてます。
虫よけハーブ(ゲル状(固体))が意外と効果があるみたいなので、その程度しか使用してません。

去年知った、「虫よけスプレー」の「ディート」みたいな衝撃は今回はなかった。

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