全員で稼ぐ組織 JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書を読んでみた【著:森田 直行 】


経営者向き、経営者視点で読みたい人向きの本だと思います。「アメーバ経営」について書いてあるわけですが、経営手法自体は、零細企業、中小企業でも十分使える手法だと思います。また大手企業でも、既に「アメーバ経営」的な概念は導入していることが多いのではないかなぁというのが個人的な感想です。


アメーバ経営とは何か?

京セラが急速に発展し、規模が拡大するなかで、私は、ともに苦楽を分かち合い、経営の重責を担う共同経営者がほしい、と心の底から願うようになった。そこで、会社の組織を「アメーバ」と呼ばれる小集団に分け、社内からリーダーを選び、その経営を任せることで、経営者意識を持つリーダー、つまり共同経営者を多数育成した。

アメーバ経営では、各アメーバのリーダーが中心となって計画を立て、全員の知恵と努力により目標を達成していく。そうすることで、現場の社員ひとりひとりが主役となり、自主的に経営に参加する「全員参加経営」を実現している。

また、アメーバごとに経営の内容が正確に把握できる、独創的で精緻な部門別採算管理の仕組みを構築した。同時に、経営をガラス張りにし、部門別の経営の実態が誰にでもわかるようにした。さらに、アメーバ経営は経営哲学と一体でなければならないので、そのルールや仕組みのひとつひとつが京セラの企業哲学と明確につながるようにした。(中略)
アメーバ経営について | 経営哲学 | 創業者 稲盛和夫


「アメーバー」と聞くとアメブロしか思い浮かばない僕なんですが、検索で調べてみると、京セラの創業者である稲盛和夫氏が編み出した経営管理手法のことのようです。上記の引用先に概要が書かれていますので、興味ある方はどうぞ。

アメーバー」という細胞をイメージした経営手法のようです。

目次と本書の概略

はじめに
第1章 アメーバ経営とはどんな経営手法なのか
第2章 JAL再生
第3章 導入事例に学ぶアメーバ経営
第4章 アメーバ経営は業界の枠を超える
第5章 世界に広がるアメーバ経営
おわりに
付録1 早わかりアメーバ経営
アメーバ用語集


本書の構成は上記の用になっています。
・アメーバー経営についての説明
・実際の適用事例
・適用事例を通して、アメーバー経営の本質の理解
・アメーバー経営の活用法
みたいな感じで構成されていると思います。

また最後に、「用語集」や「早わかり」がついているので、「アメーバ経営」という手法を知りたい人にとっては便利に使えるようになっています。

社内売買という概念

引用:第1章「アメーバ経営とはどんな経営手法なのか」のP18、P19

「アメーバ経営」手法の重要な概念は、おそらく「社内売買」という概念で、その概念をうまく導入することからまずはスタートするんだと、僕は勝手に理解しました。実際のところはちょっとわかりませんが、重要そうな概念であるのは間違いないと思います。

損益を定量的に計算しないと評価ができないので、そういう意味で重要だと思います。

部門別採算制度とフィロソフィ教育

引用:第4章 「アメーバ経営は業界の枠を超える」のP148

「部門別採算制度」と「フィロソフィ教育」を導入すれば、製造業?以外でも、うまくいくという話・・・。

第1章 成功方程式(人生・仕事の方程式)
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
JALフィロソフィ | JALについて | JAL企業サイト


フィロソフィ教育系は、(僕が説明を書くよりも)上記のJALのページをみたほうが、なんとなくニュアンスが分かるかと思う。

(個人プレイ的な?)成果主義の否定

引用:第5章 「世界に広がるアメーバ経営」のP200

成果主義って意外とうまくいかないんですね。特に、業績が悪くなり出すと、逆効果になりがちだと思います。
「アメーバ経営」手法は、成果主義を否定して、全員で稼ぐという方針のようです。ちょっと本を読み切れてないので、具体的に微妙なニュアンスが僕にはわからないんですけどね。

日本人気質(たぶんアジア系の農耕民族)にあった経営手法だと思います。

本書の最後のほうにも書いてあるのですが、稲盛氏のアメーバー経営手法(たぶん、フィロソフィ教育)は、「孔子や孟子、老子、王陽明などの思想家」の考えも取り入れられたものだそうで、そういう部分もあって、日本人気質にあうのかなと思います。



レビュープラスさん経由で、「全員で稼ぐ組織 JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書」をいただいて、本エントリーは書いています。

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