子宮頸がんワクチンの安全(危険)性について

  • 投稿 : 2016-06-17
  • 更新 : 2016-09-05


PDFで公開されているんだけど、テキスト化されてないのでテキスト引用するには書き起こすしかないんですが、とりあえず画像で引用しておきます。PDFで全文読むのがよいかと思います。

・890万回接種
・のべ接種接種回数の0.03%に副反応の疑いあり(2584人)
・そのうち9割は通院不要な状態か回復している
・残り1割(186人)は未回復

■気になる点
・3回接種が必要なので、1人3回と見積もるのがよさそう
・0.03%というのはのべ接種回数なので、人数ベースで行けば3倍になると思われる

0.006%の人が該当すると思われる
10万人で6人に該当すると、未回復?な状態になる可能性があるということだと思う。

■個人的な感想
リスクとデメリットを考える場合に、
マクロな視点(社会)で考える場合と
ミクロな視点(個人)で考える場合では
評価基準が違うと思う。

また、デメリットを評価するときに、
起こる確率が低くても、起こった場合の被害が大きすぎる場合において
そうそう簡単に天秤にかけられるとは、心情的には思えない。

・・・

子宮頚がん予防ワクチン(2価・4価)による副反応は、確かに残念ながら事実として生じています。 しかしながら、動画サイトで見て驚くような特に重篤な副反応の発生頻度は、今までの世界からの報告では約100万人に1人の頻度で起きるとされています。 日本では治験時期から公費負担されている今までで、約300万人以上865万回の接種がなされていて、そのうち106人の重篤な副反応発生が報告されています。 この中でさらに複合性局所疼痛症候群(CRPs)が疑われている症例を含んでいるのは5例です。 つまり、世界報告と同等頻度で起きていることになり、日本だけが特別に多く生じているわけではありません
子宮頚がん予防ワクチンの接種について~どうしようかと悩まれている方へ~◆さとうレディースクリニック

・300万人以上
・865万回の接種
・106人が重篤な副反応発生
・複合性局所疼痛症候群(CRPs) 5例

上記サイトは一般的なことを書いてるので、他のところでも良いんだけど・・・。

理解や判断に難しい

ポジショントークとは、株式・為替・金利先物市場において、買い持ちや売り持ちのポジションを保有している著名な市場関係者が、自分のポジションに有利な方向に相場が動くように、市場心理を揺さぶる発言をマスメディア・媒体などを通して行うことを指す和製英語[1]。有価証券の価格変動を目的として行われる「風説の流布」は虚偽の情報を流すことを指しているが、ポジショントークは「虚偽」ではなくあくまで「市場予測」であるため、これをもって風説の流布として摘発された事例はない。
ポジショントーク - Wikipedia

立ち位置関係なく、説明してくれる・情報を提供してくれるなんてことは、この件に関してはまずないと思うので、どうしてもポジショントーク気味にはあると思う。

参考

【 追記 】 (2016-03-25)
 この記事について、「誤りだ」と指摘する批判記事があった。
  → 子宮頸がんワクチンと遺伝子 池田班のミスリード
 村中璃子による批判記事。内容は、統計の扱いが間違っている、という趣旨。
 内容は妥当である。たしかに、研究者の統計の扱い方は間違っている。数学的な扱い方が滅茶苦茶だ。
 したがって、そこから得られる結論は、こうだ。
 「この研究で、HLA型が特定されたと見なしているのは、誤りだ」
 つまり、HLA型は特定されていない。HLA型は不明なままだ、というのが妥当である。子宮頸がんについて、「この HLA型 の関連が強い」と見なすのは、間違っていたわけだ。その HLA型 が子宮頸がんに影響しているかどうかは、まったく不明である(もしくは影響していないらしい)と見なすのが妥当であろう。

 ただし、注意。この誤りはあくまで HLA型に関する部分だけだ。マウスの細胞についての研究は、まったく別の話であって、上記の統計の扱いとは何の関係もない。
 なのに、研究の全体を否定する雰囲気がある批判記事は、ちょっとミスリードの気配がある。
 結論としては、「子宮頸がんワクチンは、まさしく脳に悪影響を及ぼしているようだが、それが HLA型と関連しているかどうかは不明である」というふうに見なすべきだろう。
◆ 子宮頸がんワクチン被害の新研究: Open ブログ

原因は不明だけど、子宮頸がんワクチンと何らかの関係がある可能性はあると思う。
心因性とかいうのは、ちょっと・・・。
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医者たちは?

「「再開が望ましい」は3割
 接種後に広範な疼痛や運動障害などが報告され、「積極的な接種勧奨の差し控え」措置がとられている子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)。2013年6月の差し控え決定から間もなく3年が経過しようとしています。そこで今年2月にMedPeer会員に調査したところ、「安全性が確認されるまで再開は待った方がよい」との回答が4割、「再開が望ましい」が3割となりました。診療科別では、産婦人科医の6割、小児科医の5割が「再開が望ましい」と回答しました。

産婦人科医では「再開」が多数、小児科医は?
 調査は会員からの投稿をもとに2月3日から9日まで、MedPeerサイト上で行いました。3819件の回答が寄せられました。

 結果は、「安全性が確認されるまで再開は待った方がよい」が42.6%で、「再開が望ましい」が31.0%、分からないが20.2%などとなりました(図1)。この傾向は、勤務医(n=3128)と開業医(n=691)で大きな差はありませんでした(図2、3)。
子宮頸がん予防ワクチン、医師の4割「再開は待った方がよい」 | イシコメ

小児科医と産婦人科医で違いが出るのは、たぶん、立ち位置が違うからだと思うんですね。

子宮頸がんワクチンを不安に思う親の立場というのは、たぶん「小児科医」寄りだと思うんですよ。

子供たちの幸せを!!(子供たちを不幸にしないために)

 誤解してほしくないのは、これらの症状で苦しんでいる子どもたちがワクチンのせいであろうとなかろうと、しっかりと向き合い、その苦しみを除くために努力すべきだということです。これまでこのような不定愁訴で苦しむ子どもたちは、しばしばまともに相手にされてきませんでした。そしてそのことがこの子たちの苦しみを増幅させてきたのです。それについても、私たち医療従事者は深く反省する必要があります。
【子宮頸がんワクチン特集】ワクチンで防げる悲劇を見過ごしていいの? : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

ワクチンで不幸になる惨劇を見過ごしていいの?という話も同様に作れると思う。

ただ、多くの人が救われるのなら、少数の犠牲者は必要悪みたいな部分が、おそらく、理性派、理知派、科学派、医学派にあると思う。

「ワクチンのせいであろうとなかろう」というのも詭弁というかきれいごとだと思う。だって、しっかり向き合えば、ワクチンの可能性を安易に否定なんてできないわけだから・・・。

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