カビでなくて、コーティングが剥がれたものの可能性について
・ポリウレタン(PU)コーティングの経年劣化(加水分解)
・べたつく場合は、重曹で洗えばよい
・コーティングは、防水加工用
まとめると、そんな感じ。
ナイロンにポリウレタン(PU)コーティングを施した素材は、
その防水性の高さからザックやテント用の素材として普及しています。
しかし残念なことにポリウレタン素材は、水と反応して分解反応、
いわゆる加水分解=劣化を起こしてしまいます。
劣化が進行すると、コーティングが白化してポロポロ剥がれてきたり、
ベタつきや酸っぱいような鼻につく臭いが発生して、
実用に耐えなくなることもあります。
安心して下さい。高価な薬剤も使わず、簡単な方法で、
ご家庭でこの嫌なベトツキや臭いを除去することができるのです。
具体的方法はといえば、重曹を溶かした、45℃程度のぬるま湯に浸すというもの。
ポリウレタンの加水分解による有機化合物(ベトつきと臭いの元)は酸性なので、
これをアルカリ性である重曹(炭酸水素ナトリウム)で中和・除去するという原理です。
当然ながら、これはまだ劣化していないPUコーティングには影響ありません。
ザックなどの劣化したPUコーティングの除去方法 - ヤマレコ
内側にボロボロ・ベタベタした気持ち悪い謎の物体がいっぱい付着していました。
調べてみたところ、どうやらボロボロ・ベタベタの正体は防水加工ポリウレタンコーティング(PUコーティング)の経年劣化によるものだと判明。
防水リュック内側コーティングのボロボロ劣化は重曹洗濯で除去!
その加水分解したポリウレタンが
初期・・・におう
中期・・・ベタベタする
後期・・・ポロポロはがれる
そんな状態になっているんです。
リュック(ザック)のコーティングがはがれて劣化、再生と防水について | 分からないこと!みんなで調べれば怖くない!!
実際にやってみる
TARAS BOULBAのリック内側の底面なのですが、カビが生えてると思って、ブラシでこすって洗って、天日干ししてみました。
洗って天日干ししたものがこれです。あまり、状態よくなってない感じですね・・。
よく見てみると、これ、カビじゃなくて、ビニール?みたいなものなんじゃないかなぁと思いました。後から調べると、どうもポリウレタン(PU)コーティングらしいです。
カビでないのなら、カムテープでも取れるんじゃないかなぁと思ってやってみたら、結構、取れました。
ガムテープではわかりにくいので、透明の梱包テープでやってみると、こんな感じでとれます。
たとえば、端のこんな感じのところを、ガムテープでやってみます。
こんな感じでとれます。結構、何回もやらないと取れなくて、あとは、丹念になくなるまでやるだけですね。手間かかるけど、捨てたくないし、見た目が汚いのも微妙なんで、やるしかないですなぁ。内側の底面なので、あまり目に触れませんけどね。
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