「嫌儲」の人も「好儲」の人も、どっちも僕は信用しない

  • 投稿 : 2012-06-15
  • 更新 : 2014-06-25

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Business Media 誠:ちきりんの“社会派”で行こう!:“嫌儲”の人、“好儲”の人 (1/2)
Business Media 誠:ちきりんの“社会派”で行こう!:“嫌儲”の人、“好儲”の人 (2/2)

「嫌儲」の人も「好儲」の人の違い

・「好儲」の人=快楽主義者
・「嫌儲」の人=禁欲主義者(ストイック)

性のモラルのようなものをイメージした


・「嫌儲」の人 =昔かたぎの職人さん
・「好儲」の人 =商売人

商売のモラルのよなものをイメージした

こんな感じだと思う。

原価が100円のものをいくらで売るのがマトモなのか?

「買い手が納得すれば、いくらで売ってもよいか」という話につながるんですね。「嫌儲」の人も「好儲」の人でかなり感覚が違うことが予想されるし、また、実際、正当な報酬とか正当な儲けなんてあってないようなものです。

あえてそういうのがあるとするならば、相対的な比較(周りとの比較)しかできないわけで、これは世の中の価値観が変われば変化することを意味していると思います。


好儲の人のずるいところ

・労働者には、余計な法律知識や権利を教えたくない
・ものの原価がいくらかなんて、そういうことも知ってほしくない
・儲けの仕組みを知ってほしくはない

学校とかでもそういう教育をしたくないと思ってると思うよ。
嫌儲の人は、邪魔だけど、だからといって「好儲」を理解するために教育するリスクのほうが高いと判断するわけですよ。

リボ払いが損だとかそんなことを知ってもらっては困る人たちが、「好儲」の人のほとんどだと思ってよい。そういうことを教えてくれる「好儲」の人もいるけど、それを糸口につかて別の方法で儲けようと考えている場合が人がほとんどです。

こういうことを書くと、それは知識に対する対価だとか、小難しいことを言い出すわけですが、「嫌儲」の人の一部は、そういう話をしているわけでなくて、人の誠意や善意を対価という名前で金に買える行為を批判してるわけですね。

儲けに対するねたみだけをクローズアップする傾向にありますが、そういうのでなくて、「純粋な僕の気持ちを裏切ったな?」という風なそういう部分もあることを「嫌儲」の人はあえて見ない振りしてるのか、鈍感で気づかないのかわからないけど、あまり取り上げません。

労働者が会社のためにがんばって働いてきた気持ちは、経営者にとってはたいしたものでなくて、単なる労働者をうまく安く使うための手段に過ぎないからかもしれません。

モラルの問題

・「好儲」の人=モラル低め
・「嫌儲」の人=モラル高め

表現方法はいろいろありましょうが、そういう傾向にあると思います。本質の問題は、モラルをどのぐらいに設定すべきかという話だと僕は思います。

モラルを低く設定したい人は、自由な経済活動がすばらしいってことに話を摩り替えていきます。


アフィリエイトは悪なのか?

僕は、悪だと思うんだけど、状況によりけりかなと思っています。

なんでもうまく機能しないと、悪になりえると思うんですね。商品の原価?の多くが広告費が占めているとかそういうのがあたったとして、消費者がそれを買うとすると結局は広告費にお金を支払ってるわけになります。

広告手段に、アフィリエイトを利用したほうが結果としてコスト削減になるのなら方法論としては悪くないでしょう。また、新たな方法論は、あたらしい市場を作り出す可能性がありますし、また変化は経済を活性化する要素にもなります。

ただ、行き過ぎると、アフィリエイトがあるから、販売価格にその分を上乗せしないと儲けが出ないとかそいういうことも多々出てきてる可能性はあります。

誰も損しないじゃないか?

実際問題、誰も損しないことなんて経済活動においてありえないと思う。損してるんだけど、納得できるかどうかって話だけだと思う。時間を買いました、ムードを買いましたその他もろもろ、理由があって、それに納得してるから、損してないと思うだけです。

誰も損しないのなら、儲けが出てこないわけですよ。


その他

「嫌儲」の人も「好儲」の人も、共通する行動はたぶん、アフィリエイトのリンクからものを買わないということだと思います。

「好儲」の人が、アフィリエイトのリンクからものを買う場合は、何か意味があるというか下心みたいなものがあるとおもって間違いないと僕は思っています。

結局、アフィリエイトのリンクからものをものを買ってくれるのは普通の人たちで、その両者じゃないということだと僕は理解しています。普通の人を無視して、お互い自分自身の正当性?を主張してるだけだとおもうので、僕はどっちも信用しません。

それは、高校では職業訓練みたいなことをすべきとかそういうことを言っている人たちは、実際には自身では職業訓練を受けたいと思ってるわけでなくて、受けさせた人材がほしいとか、そういう部下がほしいとか思ってるだけなのと似ています。高学歴な人ほどそういう意見に賛同しがちなんですが、その高学歴な人は職業訓練を受けたいとは思ってないんですよ。


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