ニュースの受け取り方について
ただ、他の誰かに感情移入できるようになればなるほど「誰の立場になって意見を言うべきか」が分からなくなる。私はこれに付け加えて、「人・もの・金」の3つの側面を考えてみることもある。人・もの・金の動きは流通の基本なので、流通系の人はそう考える癖がついてるのかもしれません。あと、誰の立場に立って主張すべきかは、自分自身の利益が最大限になる立場でなくて、社会が最大限によくなると思われる立場がよいと私は思います。
ずばり言おう。あなたはあなたの利益が最大になる意見を主張するべきだ。みんなが自分の利益を主張すれば、みんなの要求を“そこそこ”満たせる点でバランスするはず。それが民主主義だ。日本ではみんなが空気を読んじゃって自分の本音を言わないから民主制も上手く働かない、のかも。
今回のエントリーでは、ニュースの読み方を三つ紹介した。
1.いま・過去・未来の三つの側面を考える
2.立場を変えて考えてみる
3.「政策評価のピラミッド」を使ってみる
これらに共通するのは「1つのニュースを様々な側面に分解している」という点だ。そうすることで複雑な出来事がかみ砕かれ、理解しやすくなる。また誰かとニュースについて会話している時に、「相手は/自分は今このニュースのどの部分を語っているのか」が把握しやすくなる。
かしこい人のニュース読解法/議論の苦手な人は何ができていないのか - デマこいてんじゃねえ!
小学生でもわかるということ
小学生でもわかる単純な論理は果たして役に立つのか?また小学生にもわかる単純なことを実際にはできないのはなぜなのか?ということです。小学生でもわかることは、実は小学生しかわからないことだからです。そういうのは、大人の複雑な社会においては通用しない話であることが多いのです。しかし、小学生でもわかるような単純明快さは、多くの人の心をつまみがちですし、反論するのはある意味難しいのです。
単純明快で正しく見えるものほど、疑いの目で
このような日記を書いたのは、最近特に、煽り系の人たちが増えてきてるような気がして危機感を感じてるからです。煽り系の人たちは、小学生でも理解できる単純明快な正論?を盾に、ごり押しのような感じで反対派?を論破していこうとします。この手の人は、単純明快なので意外と支持する人が多かったりします。単純明快で論理的矛盾がないように感じるからですね。しかし、それは小学生の頭で考えると論理矛盾がないだけで、大人の頭で考えると論理矛盾を抱えているのですが、そのことに気づきにくいのです。
また、議論も大人と小学生の議論で、議論にすらなりません。本当の小学生が、大人と同じように思考できると錯覚するのと同じです。
人をその気にさせるのなら、単純明快で高揚性のある大義名分を
単純明快なので、だまされていることに気づきにくい。高揚性があるものは、理性を飛ばしがちなのでますます相手の思惑にはまりがちです。また、ここにちょっと欲を刺激するものを付加すると人はもっとはまります。あなたは得しますよという感じのことですね。それも、目先の得が特に効果的です。
だから、私は、自分自身が得する最大限のものを選ぶべきでなくて、社会がよくなる方向に最大限になるものをおすすめします。それは、社会がよくなれば、自然とあなたの周りもよくなるからです。
過去の歴史によく学ぶべき
人というのはやはりおろかなんだと思います。過去のよくない歴史をまた違う形で繰り返すことが多いのです。同じ形で繰り返さないのは、一部の人が過去のこれと同じだということに気づくからですね。でも、少し形を変えれば、気づきにくくなります。これは、詐欺においても同じなわけです。過去に行われた詐欺は、形を変えて行われるわけです。形が変わると、やはり気づきにくくなります。
まとめ
■考え方1.いま・過去・未来の時系列で考える
2.ひと・もの・かねの視点で、それも立場を変えて考えてみる
3.欲に支配されないように、社会全体の最適化を考えてみる
■注意
1.単純明快さには用心
2.大義威名分に注意
3.情に訴えるものに注意
4.欲・得を刺激するものに注意
5.感情が高揚するものは注意
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