「どうしても嫌いな人―すーちゃんの決心」を読んでみた【益田 ミリ/著】

  • 投稿 : 2014-06-07
  • 更新 : 2014-06-22

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カフェの店長になって2年目のすーちゃん36歳が、「どうしても嫌いな人」の接し方について葛藤したことが書かれています。

すーちゃん(36歳)は、人間としてもイイ人ぽくって、読んでいて僕の心が腐ってるのが恥ずかしくなる感じなのですが、その葛藤は似たようなものなんだなと感じました。

あと、こんなに上手にバイトの子を僕は使えないよとおもいつつ、読んでいました。


「嫌いな人を好きになる努力」をしたり、いろいろするわけですが、なかなかうまくいかないどころか、かえって心がダークサイドに染まっていく感じなんですね。マトモがゆえに、逆に心が濁っていくという感じですね。


葛藤から、抜け出した

嫌いな人のいいところを探したり、
嫌いな人を好きになろうとがんばったり
それができないと自分が悪いみたいに思えて
また苦しくなる
P133

逃げ場がないのなら
その部屋にいてはダメなんだ
P134

あそこから逃げるあたしは正しいんだ
P135
あの人を嫌いなあたしも間違っていない
って、思っていいよね
P136


「立つ鳥跡を濁さず」って言うけど
あたしゃ
鳥じゃないし
P139

葛藤から抜け出したすーちゃん(36歳)は、ある意味別人のようなんですね。
益田 ミリ氏の本を初めて読んだので、どういうパターンがあるのかよく知らなかったので、なんかいい人路線の人がどう解決するのかな?と思ったら、意外な解決方法になったので・・・。

まあ、ある意味現実的であり、非現実的な解決策なのかもしれません。

僕も辞めると決めたら、周りのことなんて気にせずに、ある意味、自己中的にやめても問題ないと思います。
ここで、倫理観?みたいなものに縛られると、結局また、違う葛藤の堂々巡りになるかと思う。

決断は、心の赴くままに

仕事辞めた
色々あったんだったら仕方なか
それでよかが

あんたも、もう36なんだから
P141

そろそろ自分のカンを
使う年頃に
なってるが

僕もある程度の年齢になれば、一般的には良くないのかな?と思っても、自身がそうすべきかな?と思ったら、その方向で決心して問題ないと思います。

正しいだけでは、生きていけないというのが現実ですし、自身の人生に責任をとれるのも自身だけなんですから。

周りに理解されればそれはうれしいことだけど、理解されないからと言って、自身の決断をダメだったと思う必要はないと思います。


読書後の感想

・心が、朗らかになった気がする
・心が、軽くなった気がする

読んでいて、笑えるとか、勉強になるとかそういうのはないけど、読んでいて心が落ち着く・・・。

ダメな自分自身を、自己肯定できる気にさせる



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