Canon EF 35-105mm F3.5-4.5の分解手順 【写真付き】&清掃

  • 投稿 : 2014-09-24
  • 更新 : 2014-10-02
キヤノンカメラミュージアム | レンズ館 - EFレンズ

分解と清掃

「ジャンクな」Canon EF 35-105mm F3.5-4.5を分解&清掃してみました。
「直進式ズーム(ズーム筒)」のレンズです。

EFマウント部側の基盤があるのですが、フレキシブルケーブルが基盤に直接半田付けされていて、私の技量では取り外すことは出来ないので、取り外さないで出来る範囲での分解です。

分解して、後玉をみるとカビが結構あって、なんとか取り除きたいと思ったのですが諦めるしかありませんでした。あと分解する前にカビがあるなと思っていた程度と、分解して後玉をみた感じでは、後者のほうがかなりひどく見えました。

つまり素人は、外観から後玉のカビの程度が判断しにくいってことかもしれません。
素人が故に、写真を撮ってみても、影響がどの程度あるのかちょっとわからないんですね。

分解にチャレンジ

『EF 35-105mm F3.5-4.5』を清掃してみた。 : ベベヤ市 市長官邸 事務録

上記のブログ記事を参考にほぼそのままの手順で行いました。

1. 前玉


溝があるので、カニ目まわし?等をつかって取り外します。接着されている感じで意外とかためです。


こんな感じではずれます。


次にレンズを外すのですが、また外側に溝みたいのがあるので、そこを少し廻してスライドさせます。


凹凸が合う場所があるのでそこに合わせます。そうすると、レンズが取り出せます。


こんな感じではずれます。

2. グリップのラバー&AF/MF切り替えスイッチ


グリップのラバーの端にマイナスドライバーの先などをいれて、はがします。粘着剤?でくっついているだけです。


次に、AF/MF切り替えスイッチ部分を外します。これもマイナスドライバーの先をいれると外れます。これも接着されています。上方の2か所に爪?のようなものがあるので注意してください。


こんな感じではずれます。

3. ピントリング


ピントリングの下(境目)に、キリのようなとがったものを入れると、2つに分かれるので、下の方を赤矢印のほうに押し出します。


緑矢印のネジを外します。周囲に3か所あります。
ネジを外したら、赤矢印のほうに押し出します。


こんな感じではずれます。


ネジ3か所を外して、緑矢印の方向に外します。
はずす前に、位置関係をよく覚えておいてください。


こんな感じではずれます。


4. 中玉


3か所、ネジを外します。


フレキシブルケーブルが金具で押さえつける形で固定されているので、それを外します。
あと、「金具を外す」という矢印のあたりに、四角っぽい金具があるのでそれを外します。この金具は先に端子がついているので曲げないように気を付けてください。


フレキシブルケーブルに気を付けて、取り外します。
この後は、フレキシブルケーブルがつながったまま作業することになるので、切れたり傷つけたりしないように気を付けてください。


3か所、切れ目があるので、そこにマイナスドライバーをいれて、中の筒を少しだけ持ち上げようとします。カチッと言う音が3か所ですれば成功です。

その後、外側の筒を持ち上げてください。


こんな感じで、金色のピンが出てきます。


大きいバネ、小さいバネ、金具の方向を覚えておいてください。


金具を取り外すと、中玉が取り出せます。
ここまでが限界のようです。

写真に写っている白いプラスチックの箇所(周囲に3か所)を外せば、後玉を取り出せそうなんですが、後玉がフレキシブルケーブルでつながっているために、ここを外すだけでは取れないようです。

5. EFマウント部


赤色の4か所のネジと、溝の緑色の2か所のネジを外します。


少しだけあけて、カバー部分をマイナスドライバーで後ろから押すとカバー部分は取れます。


取り外すとこんな感じです。
フレキシブルケーブルが、直接基盤に半田づけされているので、これ以上なんともしがたいです。

これを外せれば、後玉の清掃も可能なんですけどね・・・。

★るなパパのカメラ日誌:★再び分解修理に挑戦

その他

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