「K-PAX 光の旅人」の謎は、謎のままにしておくのもよいのかも


毎回、昔見たのとなんとなく違うなと思うのですが、老化現象なんですかね?と思いつつ、再度書いておきます。

謎は、謎のままにおいておくのもよいのかも思いました。謎であるかぎり、心に残り続ける。しかし、謎がわかると、なぜか満足して、忘れてしまう。

この映画は、謎と同時に感動も、心に残り続けてるのだから・・・。

心に残っている部分

・K-PAXでは、生殖が不快
・K-PAXでは、家族が存在しない
・ホームパーティの場面
・ロバートという人物とそこで起こった事件
・ベットの下からプロート?が発見される場面
・べスが病室から消えている場面
・「私には家がない」というべスの書いた紙?
・べスが選ばれて?周りの患者?が納得して喜んでいる場面

彼はK-PAX星人なのか?

原作があるらしく、2作目、3作目を読むと良いかも。しかし、英語で読まないとダメということで私はあきらめました。

検索で感想を調べる限りでは、結局は「謎のまま」のようです。2作目で、ロバートとプロートはDNAが別ということが判明するみたいですけど・・・。

※あとamazonで検索すと4作目らしきものもあるみたいです。4作目に謎の解明があるのかも??

K-Pax ペーパーバック
On a Beam of Light ハードカバー
K-Pax III: The Worlds of Prot ペーパーバック
K-Pax IV: A New Visitor from the Constellation Lyra ペーパーバック

本作は、それから5年を経過し、プロートがまたマンハッタン精神病院に戻ってくるところから始まり、17番から32番までのセッションの様子が描かれている。プロートは愚かしい地球とは異なるK-Pax星の理想的な惑星の姿を雄弁に語り、また、病院の患者たちのよき理解者として接し、次々に彼らの心を開き癒していく。今やプロートはメディアが最も注目する人物となりテレビの生出演を求められ、光による瞬間移動を見せつける。そして多くの人が彼とともにK-Paxへ移住することを熱望するようになる。

一方、医師ブルーワーは、プロートと身体を共有するモンタナ出身のロバート・ポーターの秘密つまりその病いの原因となっているトラウマについて知らなければならなかった。しかし、それもプロートが地球にいる間、K-Paxに帰ってしまわないうちに知る必要があった。時間は刻々と迫る。彼は催眠療法でロバートの人格乖離現象を明らかにしていく。そして現われたハリー、ポールという別人格。やはり、プロートもロバートの別人格のひとつだったのか?!ロバートの悲惨でおぞましい体験がそうさせたのか…。とありきたりな展開に失望しかけたとき、DNA鑑定結果から、ロバートとプロートのそれはまったく異なることがわかる。そういえば、あの光による瞬間移動の謎も解けていない!う〜ん、またしても謎のまま終るのか!とこの作品について検索してみると、なんとこれは三部作で、本作はその2作目。なんとなんと最終作まで結論は持ち越しということ。一瞬怒りたくなったが、楽しみがまたできたと喜ぶべきかと思い直した。
On a Beam of Light by Gene Brewer - http://www2m.biglobe.ne.jp/~okiraku-/myreview28-01.htm


2作目ですね。

本作の最大の謎は、プロート本人が言うように、本当に異星人なのか、それとも、ロバート・ポーターという多重人格障害に苦しむ男の、一人格に過ぎないのか?という点である。しかし、もし、後者であるとすると、ロバートとプロートのDNAが異なることは説明できない。

そして、もう一つの謎があった。ロバートは叔父から幼い頃に受けた虐待がトラウマとなり、精神に障害をもつこととなったのだが、自分の父親の死がそれとどう関係しているのかということだった。これは、後に明らかにされるが、それはあまりに悲惨な出来事で、ロバートの哀れさを一層思い知らされる。そんなロバートを救ったのはプロートなのだ。

一方、プロートと出会う人々(MIPの患者たちも、そして医師ブルーワーの子供たちも)、みな、彼に魅了され、癒され、あるいは、自信を回復していくのだ。そして多くの人々がプロートとともにK-Pax星に行くことを望むのだった。テーマは現代の人間社会への警告か、そして癒しか。

本作でも結局プロートの正体は明かされない
K-Pax III by Gene Brewer -http://www2m.biglobe.ne.jp/~okiraku-/myreview28-02.htm


3作目ですね。

この物語(映画)の良さは、人の心の動きにあると思う

この映画には、もひとつテーマがあります。これがメインかもしれませんが、家族というテーマです(米国人はこのテーマが好きですね)。K-PAX星人には家族という概念が存在しないとをプロートに語らせています。また、マークは、ふたりの幼い娘を持つ父親ですが、実はバツイチ。大学生の息子があり、この息子には長い間会っていません。この話が出てきた辺りで、最後はマークと息子は和解するなと、想像がつきました(事実そうなります)。これにプロートの正体が重なると、もう動かしようがありません。
映画 光の旅人 K-PAX(2001米):e-徒然草:So-net blog


SFとか分野に限らず、やはり最終的には、「人の心の動き」に人は惹かれると思うんですね。
私は、SFものとか推理ものとかすきですが、それは書き方の形式であって、内容でないと思っています。

SF的な話は、やはり心を揺さぶる

テキトー訳してみると。

君に最後に伝えておこう。君たち人類には未だ知られていないが、
K-PAX星人にとってはずっと昔に発見されていたある秘密を。

宇宙は膨張しつづけ、その後、収縮して元に戻る。
そして、再び膨張し、宇宙はこのプロセスを永遠に繰り返す。

宇宙が再膨張するとき、すべてが今この瞬間に再現される。
この時、君がどのような間違いをしたとしても、それはまた繰り返されるんだ。
すべての間違いは繰り返され続ける。ずっと、永遠に…。

だから、私のアドバイスは「今ここで、選択する」ということだ。
なぜなら、君にとって今ここが全てなのだから。
選択は『今』しかできない。K-PAX星人の知恵 | パーソナル・パワー (牧野内大史の公式ウェブサイト)


「オメガ・ポイント」理論の話かな?と今思いました。
映画のラストにあるみたいなんですが、私にの記憶には全くないんですね。うーん。

この話は、物理学者フランク・ティプラーの「オメガ・ポイント」を思い出させます。オメガ・ポイントとは、ここでは、宇宙がビッグクランチ(ビッグバンの反対で、宇宙が1点に収縮すること)で終わるとした場合、その時空の最後の1点を言います。

Wikipediaの「宇宙の終焉」の項から引用しますが、ティプラーは、オメガ・ポイントにおいて、「ビッククランチから膨大なエネルギーを取り出し、終末が近づく以上に、生命活動をクロックアップし、有限の残り時間から無限の主観時間を取り出す」可能性に言及しています。
無限の時間を取り出せないか、オメガ・ポイント、確実な「死」を - 吹風日記


そしてフランク・ティプラーは『不死の物理学』できっちり答えを出した。
「 オメガポイントは、かって世界に生きていたすべての者を、再生して―― あるいは復活させて―― 永遠の至福を与える力を持つだろう 」(註5)
 と考えたのだ。そしてオメガポイントは宇宙の始まりの準拠枠を作る。
さてこのオメガポイント理論の中に、目新しいアイデアはあっただろうか。
Brain in a Blog:オメガポイント理論について


その他

今回、改めてK-PAXで検索してみると、洋書を読んだ感想を書いている人を見つけたので、引用しておきます。

このお話はProtとの16回にわたるセッションで章が短くわかれており、ブルーアー先生とProtとの治療(探りあい?)によりすすみます。
最初っからProtは宇宙人だとわかっている読者からしてみると、ブルーアー先生の熱心な診断がいかにも滑稽なのですが、章がすすむにつれてProtの正体がだんだん明らかになり、『あれ?もしかして、ほんとにやっぱりただのおかしな人なのかな?』とか、よくわからなくなっていくドキドキ感がたまらなくおもしろかった!
さかぶーのペーパーバックレビュー K-Pax/Gene Brewer


このお話の面白い点は、誰もがProtを宇宙人だと信じているのに、結局その確たる証拠がでてこないところです。
さしたる根拠が無いのに、みんなが彼の言うことを信じ、そして魅力されていく。。というのが、実に人間くさくていいんですな。
さかぶーのペーパーバックレビュー On a Beam of Light/Gene Brewer


しかし2作目は、かなりな展開をみせます。
Robert(Protと名乗る異星人は、彼の肉体に入っている。。らしい?)の過去がだんだん明らかになり、彼が抱えている闇が、医師Geneによってあらわになっていくのです!
これにより、彼らの本当の正体がわかる。。。??
いや、結論からいうとわかりません。
さかぶーのペーパーバックレビュー On a Beam of Light/Gene Brewer


・・・・

K-PAX 光の旅人 | 某氏の戯言」で「http://www2m.biglobe.ne.jp/~okiraku-/」氏のリンクを貼っていたんですが、既にリンク切れになっていて、それだったら、引用しておけばよかったかな?と思ったので、改めて書きました。

今はインターネットアーカイブに、全文が残ってるけど、そのうちなくなるかもしれないので。全文読みたい人は、インターネットアーカイブで読めます。

あと、心の余裕がないときに、この映画をみるのは、個人的にはちょっと無理かもとは思う。

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