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「大前研一通信」シリーズって私は名づけていますが、おそらくこのシリーズは、大前研一氏が発信する月刊情報誌「大前研一通信」などをまとめたものを定期的に本にしているものだと思います。
毎回、最後の章が、BBT大学(大前研一学長のビジネス・ブレークスルー大学)の宣伝になっているという定番の構成になっています。そういうものだと思えば、気にならないかなと思います。まあ、大前氏ファンならもともと気にならないのかもしれません。
私自身が、世界で活躍できる人物には程遠く、また残りの人生も少なめになりつつある中で、家事の一つでも出来るようになるほうが有意義なのではないか?とおもっているぐらいなんですが、そういう志低き人がよんでも、まあまあ楽しめるかと思います。
本書は、30年後の未来から逆算して今を考えたときに見えてくる、現代の企業経営や学校教育が抱える課題を分析し、「異能教育」の必要性に言及します。さらに、今話題となっている国際バカロレア教育も取り上げ、その概要や実態を国内外の専門家の視点から分析。また、グローバルマインド、教養力、議論する力、英語力、スピーチ力など、21世紀の日本人ビジネスパーソンに必要な能力を具体的に解説します。さらに2014年にeラーニングアワード厚生労働大臣賞を受賞したBBTのオンライン教育システム”AirCampus(R)”を用いた「異能」を開花させる教育も紹介しています。
【新刊本】 大前研一通信特別保存版シリーズ最新作 「グローバルに通用する異能を開花する」 - 産経ニュース
今回少しだけ文章からうける感じが違うかなぁと思ったのですが、どうも30年後の未来から逆算して今を考えるというスタンスの為に、これまでとはちょっと視点が違うのかなぁと思いました。
今までは、世の中の流れはこういう風に流れていて、今後はこうなるだろうという部分が大きかったような気もするんですね。
目次
第1章 Forces at Work -- 30 年後の未来から今を考える
第2章 企業と学校の現場でおきている課題
第3章 0 歳から18 歳まで、異能を開花するための人材育成
第4章 21 世紀の日本人ビジネスパーソンに必要な能力
第5章 BBT で実践するテクノロジーを活用した異能教育
本のタイトルが「グローバルに通用する異能を開花する」ですし、まあ4章まで読んだ感じでは、やっぱりメインは3章かなという気がしました。
流し読みの感想
「ノマド学生」とかいう用語が出てきたり、その時期のはやりの言葉から作り出した造語みたいなのもあってなかなか興味深いかなぁと思いました。・国際バカロレアについて:文部科学省
本書の「異能教育」の話は、国際バカロレア教育をベースに話ができていると思います。つまり国際バカロレア教育がどういうもので、その性質を読み解くことが一つの解答だということだと思います。
本書のP51には上記のような表があって、イメージ的にはそういうものらしいです。
ただ、私が思うのには、日本は明治時代の人たちが頑張ってくれたおかげで、日本語でかなりの高等教育が可能だというのが逆に足を引っ張っているような気がします。
英語が出来るだけではダメだというのはもっともでしょうが、英語で早い時期から高等教育をうけるというのは、現状の世界の状況からは、かなり有利なことなのでは?と思います。
また、本書のボーダーレスな世界とか、グローバル化というのは、欧米化のことだと考えて間違いないと思います。それはそれでどうなのかなぁと思いつつも、私には無縁な世界なわけでそういうものですか?と読むしかないかなぁとも思いました。
中国とかはこのあたりをどう考えているのかをちょっと知りたいなと思います。
あと、大人たちが子供を管理しすぎたりするのがよくないのかもとは日頃から思ってます。指示待ちでなくて、管理されて楽したい人たちという概念だと思います。
ここに老害も入ってきて、若者を管理したいということで、そういう管理しやすい若者を作り上げているので、自然と指示待ちになるのかもとは思います。
指示待ちが増えて嘆いているのは、実は嘆いている世代が老害としてつくりだしたものなんじゃないか?というのが私の考えです。
目次の詳細
内容を一言でまとめるのは、私の能力では不可能なようなので、目次を書いておきますのでそのあたりから内容を予想してみてください。まえがき――いまなぜ「異能」が求められるのか
第1 章 Forces at Work ――30 年後の未来から今を考える
1.異能教育の必要性
・高速道路の鹿
・異能を発掘するアメリカの教育
・「知らない」といえる勇気
2.日本経済・世界経済はこう動く--この三十年を反省し、新たなる三十年に備えよ!
・この三十年の失敗から学ぶべきこと
・人口動態だけが唯一信用できる未来予測
・地方創生はまさに「毒まんじゅう」
・堅実な米と欧州、中国は一発逆転も!?
・あなたは産婦人科で商品を売り込めるか?
3.日本人が進むべき道とは--「日本のビジネスパーソンよ、和僑として世界にはばたけ」
・世界を相手にする「和僑」たちの力強さ
・いま、世界で最も優秀な人材とは?
・多くの人材を輩出した「出稼ぎ国家」アイルランド
・「日本のことが好きな国」の共通点とは?
・日本のエネルギー問題を解決する秘策とは?
・ボーダレスな世界はすぐそこに来ている
・「ボックスの外」に出て考えられる人材になれ!
第2 章 企業と学校の現場でおきている課題
1.経営の急速なグローバル化についていけない日本企業
2.子に知ってほしい 就職するということ
3.「未来の学校づくりに関する調査研究報告書」より
第3 章 0 歳から18 歳まで、異能を開花するための人材育成
1.国際バカロレア--グローバルに通用する教育体系
1)国際バカロレアとは?
2)コラム:私と国際バカロレア
3)インタビュー:スイス・ベルン国際学校名誉校長 ケビン・ペイジ 氏
4)才能ある生徒の力を引き出す:包括的モデル
2.異能を育む幼少期の教育
1)世界における幼児期の教育
2)インタビュー:一般社団法人インターナショナル幼児教育協会 代表理事 前田郁代 氏
3)語学教育は「幼稚園から」が肝心 --バイリンガル環境で“頭脳開発”
4)小学校での英語教師の補充が課題
第4 章 21 世紀の日本人ビジネスパーソンに必要な能力
1.グローバル教養力
・自国のことを外国人にきちんと説明できるのが真の教養人だ!
・細かい知識よりも物語として語れ
・土曜日を有効に使って話の引き出しを増やせ
・西洋文明の原点は ギリシャ哲学にあり
2.グローバル・マインド --相手の価値観に対する理解がすべてのベースだ!
・まずは相手の話をしっかりと聞くこと
・「Please =ていねい表現」というのは間違いである
・英語のニュアンスは肌で覚えるしかない
3.議論する力
・「傾聴」「質問」「説明」この三つの力をまず磨け!
・「議論を詰める力」が圧倒的に不足している
・議論の質を高める「悪魔の主張」とは?
4.結果を出せる英語力 --英語をマスターすればあなたの未来は確実に変わる!
・「英語で仕事ができる人」が世界中で爆発的に増加した
・受動的な勉強法では英語は絶対身につかず
・まずは徹底的にヒアリングをせよ
・英語の勉強がなぜか長続きしない理由
5.感動させるスピーチ力
・論理の飛躍や矛盾を海外の聴衆は見逃さず
・ YouTube などで名演説を観て学べ
第5 章 BBT で実践するテクノロジーを活用した異能教育
レビュープラスさん経由で、「グローバルに通用する異能を開花する-大前研 -Amazon」をいただいて、本エントリーは書いています。
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