【第二種電気工事士 学科】計算問題の簡単攻略 その1

計算問題

計算問題はすべて捨てても、学科に合格することは可能です。計算問題は最大10問程度。たしかに合格できるけど、でも、簡単なものはできたほうが、精神的には楽だと思う。

ということで、ほぼ丸暗記でOKで、出題確率が高そうなものを選んでみました。

1.電圧降下、電力
1-1 単相2線式回路
1-2 単相3線式回路
1-3 三相3線式回路
2.交流回路
2-1 インピーダンス
2-2 力率
3.三相3線式回路
3-1 Y結線
3-2 Δ結線

「交流」関係で、中学の理科の範囲を超えてる部分。でも、公式覚えるだけで逆に簡単な部分。

1.電圧降下、電力

電圧降下、電力関係です。回路図だけでなくて、「単相」「三相」という用語(文字)も確認して、ポカミスしないように!! 公式暗記して、そのまま適用すればOKな感じ。

たぶん、この中から1問程度はでると思う。

1-1 単相2線式回路

=2Ir
=2I2r

参考:
 V=IR
 電力 P=VI=I2R

・「電圧降下」「電力損失」の文言に注意
・上下分あるので、2倍するのを忘れずに

簡単なんだけど、抵抗を求めないとダメなパターンが多い
   r=51000×8

回路に流れる電流
  P=VI
  2000=100×I
  I=20

電圧降下を求める
 =2Ir
 =2×20×51000×8
 =1.6

正解は、「ハ」。

問題が、電力損失(W)の場合も考えてみる
=2I2r
=2×202×51000×8
=32

1-2 単相3線式回路

 =Ir
 =2I2r

参考:
 V=IR
 電力 P=VI=I2R

平衡負荷の場合、中性線に電流が流れないので、上下の電線2本分
   =2I2r
   =2×202×0.1
   =80

正解は、「ハ」。

似たような問題で、電圧降下の場合もある。問題の「電圧降下」「電力損失」の文言に注意。

電圧降下の場合は、以下の通り
 =Ir
 =20 ×0.1
 =2

1-3 三相3線式回路

 3Ir
 3I2r

※Y結線、Δ結線とも同じ

  3I2r
  3×102×0.15
  45

正解は、「ニ」。

似たような問題で、電圧降下の場合もある。問題の「電圧降下」「電力損失」の文言に注意。
 3Ir
 3×10×0.15
 1.73×10×0.15
 2.595

2.交流回路

インピーダンスと力率あたりを抑える。ここからも、1問程度はでると思うよ

2-1 インピーダンス

 Z=R2×XL2

これだけ覚える

インピーダンス = 交流回路における電気抵抗の値

インピーダンスを求める
  Z=R2×XL2
  Z=82+62
  Z=10

回路に流れる電流Iを求める
  V1=IR #オームの法則
  100=I×10
  I=10

電圧Vを求める
  V=IR #オームの法則
  V=10×8
  V=80

正解は、「ニ」。

2-2 力率

=R

これだけ覚える

回路に流れる電流をIとする

  R=IR
  =I× R2+X2

  =R

  =IRI×R2+X2

  =RR2+X2

[%]表示なので、100倍する

正解は「ロ」

3.三相3線式回路

多分、どちらかがでる確率は高いと思う

結線の名前を覚える必要もなく、回路をみて、「線電流 = 相電流」or「線間電圧 = 相電圧」を意識するだけでよい。

「=」でない側は、3を掛けるか、割るかのどちらかになる。

3-1 Y結線

 =
 =3×

10Ωの両端にかかる電圧は、200Vより小さいはず。
小さいので、3で割ればよい

  =2003=115.6

  V=IR  #オームの法則
  115.6=I×10
  I=11.56

正解は、「ハ」。

3-2 Δ結線

 =
 =3×

インピーダンスを求める
  Z=62+82=10

両端(1辺)の電圧は、200V (線間電圧 = 相電圧) 
  V=IR  #オームの法則
  200=I×10 
  I=20

電力 P=VI=I2R

 P=3×202×6
 P=7200
 P=7.2K

・交流回路の消費電力は抵抗分だけ
・3辺あるので3倍

正解は、「ハ」

ここで、問題には関係ないが線電流を考える

回路を一目瞭然で、線電流>相電流

線電流を求めるには、3倍すればよい

どちらが大きいかで、掛け算にするか、割り算にするかを機械的に決めればよい。

補足

試験の問題と解答 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

過去問と回答は、上記から入手可能です

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